Synthetic Biology Lab

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研究内容

合成代謝経路構築によるバイオアルコール生産

CO2排出量削減の件などからバイオアルコール生産に注目が集まっています。我々は、大規模な遺伝子組み換えで大腸菌内に合成代謝経路を構築し、本来生産できない種類のアルコールを生産させることに成功しました。さらに生産量を向上させるために、代謝のコンピュータシミュレーションを行い、その結果に基づいた遺伝子組み換え(代謝工学)を行っております。また、生産されたアルコールは大腸菌には毒ですので、アルコール耐性を向上した大腸菌を育種するために、マイクロアレイ、プロテオームなどの情報をバイオインフォマティクス技術で解析し、分子育種に利用しております。なお、大腸菌による有用物質生産には、植物バイオマス由来の糖が必要です。植物の成長には、広大な土地と長い時間が必要です。我々はこの問題に対して、光合成可能な微生物であるシアノバクテリアに合成代謝経路を導入し、光とCO2から直接、有用物質を生産することを行っています。

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